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シーリングの劣化状況

更新日:2024年5月30日


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多くの外壁塗装関連の業者が、おうちの劣化状況を確認する際にいくつか目安にしている箇所がありますが、そのうちの一つに『シーリング(コーキング)』があります。

このシーリングの役割や劣化状況と、その危険性について解説していきたいと思います。

これは、素人がみても判断できる要素の一つなので、是非この記事を見て参考にしてみてください。



シーリングって何?

外壁は家の側面の面積に合わせていくつもの外壁材を張り合わせるのですが、その際必ず隙間(目地)が出来てしまいます。

シーリングとは、ボードやパネルなどの外壁材の板と板の継ぎ目部分である目地と呼ばれる部分に埋めるゴム状のものの事を言い、この工事をシーリング工事と言います。

外壁塗装において重要な工程の一つで、コーキング(コーキング工事)とも言われます。


外壁材は温度差によって伸縮する特性がある事、また日常に存在する地震などの微弱な揺れには外壁材のみでは日々簡単にひび割れが起こってしまいます。


シーリングは、外壁を密閉状態にして雨水の侵入を防止するだけではなく、この外壁材の温度差による膨張伸縮や、地震などによる衝撃から外壁材の破損を防ぐために、ゴムのようなやわらかさと弾力を生かし緩衝材としての役割も果たす重要な部分です。

この特性から、外壁のひび割れなどの補修にも使われます。



劣化状況

シーリング材は、シリコンやポリウレタンなどから形成される樹脂で作られています。

この素材は、水や空気を通さない上に柔軟性のある素材のため防水や緩衝材として重宝されますが、紫外線に弱いという弱点があります。


そして外壁は常に紫外線にさらされている状態の為、劣化は避けられません。

またシーリング材の種類によっても耐久性は異なりますが、施工方法によって正しい施工を行わなければその耐久性を大きく下回ることもあります。


シーリングの劣化の症状は様々ですが、原因は主に以下の3つです。


1紫外線などによる経年劣化

2地震などの振動の繰り返しによる劣化

3施工不良による早期の劣化


これらの原因は、劣化の症状によって違い、シーリングの状態から原因が見えてくる場合もあります。


代表的な劣化症状をご紹介します。



・ひび割れ、破断 

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シーリング材の表面にひびが入っていたり、真ん中に亀裂が入っている状態です。

劣化で多く見られるのがこのひび割れで、この場合紫外線などによるシーリング材の経年劣化や、寿命が考えられます。ひび割れを放置してしまうと、真ん中に亀裂が入り破断状態になります。この状態になってしまうと防水性能が失われている状態ですので早急に修繕が必要といえるでしょう。



・剥離 

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外壁とシーリングの間に隙間が出来ている状態

プライマー不足や、塗り忘れ、塗りムラ等(※1)が考えられます。

また、地震などの揺れに密着強度が耐えられなかったということも考えられます。

数年しか経っていない場合、ボンドブレーカーを抜かした3面接着施工(※2)などの施工不良の可能性も考えられます。


※1プライマーとは、シーリングと外壁材付着性を高めるための下塗材

※2ボンドブレーカーとは、目地底に貼り付けるテープ状の材料のことで、シーリングの緩衝力をより高める役割があります



・背面(青や鉄部分が見えている)露出、シーリングの飛び出し 

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シーリング材に隙間が出来、後ろの素材が見えてしまっている。シーリング材がボロボロと落ちていたり、ひも状に反って目地から飛び出している状態です。

シーリングの材の厚み不足や、プライマー不足か塗り忘れによるシーリングの浮き出しなどが原因の可能性があります。シーリング材は、メーカーが定める規定の厚み分充填しないと、相応の耐久性を発揮できません。

また、耐用年数を過ぎ、経年劣化の状態をそのまま放置しているとこの状態になってしまう事もあります。




このように、一言にシーリングの劣化と言っても、使用するシーリング材や自然の環境、施工時の手順など様々な要因から劣化の進行度は変化します。

シーリングの依頼や、外壁塗装をする際は、施工業者の施工工程をしっかり確認し、大事な手順が抜けていないか確認するようにしましょう。


私たちHMCサービス株式会社は、施工前の工程のご説明から施工後の完工報告まで安心してお任せいただけます。

お気軽にご相談ください!



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