助成金を活用した介護リフォームについて
- hmcservice0329
- 4月16日
- 読了時間: 4分

年齢が増すとともに、段差の上り下りや歩行のふらつきなどで転倒しそうになり、ハッとしてしまう経験はないでしょうか。
どうしても逆らうことが出来ない現象には、もちろん自分自身の健康促進運動は第一ですが、自身の生活環境を整えてあげる事もとても大切です。
不意な転倒などの事故を未然に防ぐためにも、住宅の介護リフォームを行う事を弊社でも推奨しています。
そこで、介護リフォームを行う時の『介護リフォーム助成金』があることをご存じでしょうか?
ここでは、国も推奨する介護リフォームについての解説をします。
-目次-
❚介護リフォーム助成金とは?
介護リフォーム助成金とは、高齢者や要介護者が自宅を安全で暮らしやすい環境に住宅を改修する際に、費用の一部を公的に補助する制度で、費用負担を少なくして介護リフォームをすることが出来ます。
介護保険制度の一環として行われており、要支援・要介護認定を受けた方が対象になっており、自治体によっては独自の補助制度も設けられています。
❚介護リフォームってなにをする?
そもそも介護リフォームとは、要介護者が転倒やけがをしないように、また介護する側の負担を軽減するために行う自宅の設備や構造を改修することです。
介護リフォームには以下のように様々な種類があります。
1. 段差の解消
室内の敷居をフラットに:つまずき防止。
玄関やトイレの段差解消:スロープ設置や段差のない床材へ変更。
2. 手すりの設置
玄関・廊下・階段・トイレ・浴室などに設置:立ち上がりや移動をサポート。
3. 床材の変更
滑りにくい床材に変更(クッションフロアや滑り止め加工):転倒時のけが軽減。
4. トイレのリフォーム
和式から洋式へ変更。
スペース拡張や手すりの設置:介助しやすい設計に。
5. 浴室のリフォーム
バリアフリーの浴槽(またぎが低いタイプなど)。
滑りにくい床・手すり・シャワーチェアなど。
浴室暖房機:ヒートショック予防も。
6. 玄関・アプローチの改善
スロープの設置、手すりや滑りにくいタイル:段差の緩和。
車椅子対応のスペース確保。
7. ドアや窓の改修
引き戸への交換(押し引き不要で開閉しやすい)。
窓の断熱化・電動シャッターで高齢者でも扱いやすく。
8. 寝室のリフォーム
ベッドの位置調整・介護ベッドの設置。
夜間の移動を考えて照明や動線の見直し。
❚介護リフォーム助成金の概要
対象者
要支援1・2、要介護1〜5の認定を受けた方
在宅で生活していること(施設入所者は対象外)
助成額
最大20万円まで支給(1割~3割自己負担)
例:工事費20万円 → 自己負担2万円(1割負担の場合)
申請時期
工事前に申請が必要(工事後の申請は対象外になることが多い)
❚助成対象となる工事
主にバリアフリー改修が対象です。
改修内容 | 具体例 |
手すりの設置 | 玄関外構、廊下・階段・トイレ・浴室など |
段差の解消 | スロープ設置、敷居の撤去、階段からスロープへの改修 |
床材の変更 | 滑りにくい床材への変更 |
扉の交換 | 引き戸への変更、ドアノブの変更 |
トイレの改修 | 洋式便座への変更 |
※ 付随する小規模な工事(壁の補強など)も助成対象になる場合があります。
❚申請の流れ
(1) 事前相談
地域のケアマネージャーや自治体に相談し、対象となるか確認。
リフォーム業者に相談し、業者とケアマネジャーで相談し確認してもらう
(2) 申請
申請時に必要な書類:
介護保険被保険者証
工事の見積書
住宅改修理由書(ケアマネージャーなどが作成)
工事前の写真 など
(3) 施工
自治体の承認後に工事を開始(事前申請が必要)
(4) 費用の支払い&申請
施工完了後、領収書などを提出し、助成金を受け取る
❚その他のリフォーム助成制度
自治体によっては、介護保険制度とは別に独自の住宅改修補助金を提供している場合があります。例えば:
高齢者住宅改修補助(自治体独自の助成金)
バリアフリーリフォーム補助
省エネリフォーム助成金
これらの助成制度は、以下の方法で調べることが出来るので、調べてみましょう。
お住まいの自治体の公式サイト
市役所・区役所の介護保険課
ケアマネージャーに相談
助成金を活用して、安全で暮らしやすい住まいにしましょう!
HMCサービスでも、介護リフォームのお手伝いを行っております。
申請から工事までサポートしておりますので、お気軽にご相談ください!